VISION

学知が共鳴する場所を創る

MISSION

1.データ収集の架け橋となる

2.学際的な交流と創造を支援する

3. みんなで科学の楽しさを共有する

1.データ収集の架け橋となる

イノベーションには研究が不可欠ですが、良い研究には時間がかかります。
さらに、新しく得られた発見でさえ、ほとんどは数年で時代遅れとなってしまうことも。そんな中で競争優位性を持つためには、素早く、数多くの試行を行うことが重要です。
そこでOReCは、研究者と参加者が気軽に出会える場をつくることで、試行の経済的・心理的コストを下げ、オープンイノベーションを加速させます。

オープンイノベーションによって恩恵を得られるのは、研究者だけではありません。
研究・調査で得られたデータは、情報・知恵として蓄積し、より便利な製品やサービスづくりに活用され、人々の生活へと還元されます。
つまり、研究・調査に参加・協力することは、自分たちの未来をより豊かにすることに他ならないのです。

OReCは、データ収集の架け橋となることでイノベーションを加速させ、より豊かな未来の創造に貢献します。

2.学際的な交流と創造を支援する

イノベーションは天才の閃き(0→1)というよりもむしろ、「0.1と0.1を組み合わせた新結合」によって生まれます。
例えばDysonのサイクロン掃除機は、すでに工場などで使われていた集塵技術と、コードレス掃除機のビジネストレンドを組み合わせることで生まれました。

学問の分野でも、分野横断的な研究活動の重要性がますます大きくなっています。一方で、それを促進する取り組みや制度はまだまだ不十分です。例えば、かつて大学近くの喫茶店では、異なる分野の学生が集まって一つのテーマで議論する姿が見られました。コーヒー1杯でひたすら語り合ったその光景は、今ではほとんど見られなくなっています。ひとの考えを知り、自分の考えをひとに聴いてもらう楽しさは貴重な機会であり、このような場での出会いこそが、文系理系を問わずノーベル賞級の研究や業績を生むかもしれません。

OReCはOpen Research Cafeという名のとおり、分野を超えた学生や研究者同士の交流や議論を活性化し、異分野融合による創造を促進していきます。そのために、単なる実験参加者募集にとどまらず、研究者が自分の想いを発信できる場やその能力を磨く機会を提供します。若手研究者や学生むけの尖った企画やイベントを紹介するとともに、OReC主催のイベントを定期開催し、研究者や学生同士が気兼ねなく語り合うことができる場を創造していきます。

3. 科学に参加するみんなで楽しさを共有する

研究者はスポーツ選手と同じで、成果が出せなければ契約が切られてしまうプレッシャーを抱えながら、日々戦っています。
そんな研究者たちのモチベーションの源泉は「知的興奮の体験」。なんの役に立つかわからなくとも、「疑問を解きたい」「もっと知りたい」という情熱が、研究者たちを真に突き動かすのです。

そんな研究者の楽しみや喜びを、スポーツ観戦のようにみんなで分かち合えたら、もっとワクワクする社会になるのではないでしょうか?
スポーツ観戦でも、その競技のルールや戦術がわかると、勝敗に至るプロセスをより楽しむことができますよね。
それと同じで、研究者の心情や、背景にある知識などを知ることで、科学の楽しみをもっと膨らませることができると思うのです。

そこでOReCは、もっと研究者と一般の方の距離を近づけていきたいと想います。研究者の声や実験にかける想い、研究の背景などを積極的に伝え、研究者と参加者が互いに刺激しあい高めあう機会を創っていきます。
研究者の方も、皆さんから意見や刺激を提供してもらうことで、新しいアイデアの創造や社会実装に繋げることができます。

科学の細分化が進む今こそ、アカデミアの垣根を超えて「みんなで科学の楽しさを共有できる場」が必要ではないでしょうか。

スポーツ観戦のように、みんなで「科学」を楽しみ語り合う、カフェのような場所を目指します。

運営会社 

OReCは、株式会社エコノミクスデザインと株式会社シンギュレイトの2社の協賛のもと、京都大学サークルBoCSによって運営されています。

株式会社エコノミクスデザイン

経済学の学知を経営に活かすことを目指す。ビジネスサイド出身の代表今井と、トップ経済学者3名で、学知のビジネス活用を推し進めるために共同創業。研究者によるD2C(direct to consumer)が特徴。社会人の「学びの場」として、経済学のオンラインスクール「TheNight School」も主催。

HP:https://econ.news/

株式会社シンギュレイト

社会科学で研究されてきた「信頼」をコンセプトにしたマネジメントをかかげる。これからの組織のあり方や働き方を設計し、イノベーション・サーベイやAndo-sanなどの組織開発サービスを提供中。代表の鹿内は、京都大学での教員経験があり、基礎科学の研究者のキャリアを持つ。

HP:https://cingulate.co.jp/